[リクエスト受付中] [ensemble] 乙女が紡ぐ恋のキャンバス [VJ006699]
■ストーリー 主人公・瑞木信は、いつものように、頼まれたテレビ番組を録画しようとしていた。 しかし、電源をオンにした瞬間、凍りつく。 “女装した自分”が映っていたからだ。 よく見ると、それは自分そっくりの等身大フィギュア。 しかも、なぜかオークションに出品されており、今まさに入札が開始されようとしている。 諸悪の根源は、悲しくも実の姉・杷虎だった。 超有名なアーティストでもある杷虎は、画面を指さして凄惨に笑う。 「ハッ、おまえの女装に興奮して、早速、男どもが高値を付けはじめたぞ。 次はヌード写真でもいいな。ちょっと脱いでみろ」 危機感を覚えた信は、逃げるように家を飛び出してしまう―― 杷虎に無理強いされていた女装のままで。 途方に暮れている信の前に、一人の少女が現れる。 「あなた……こんな夜遅くに、美術館の前で何してるの?閉館時刻ならとっくに過ぎてるわよ」 行く宛てがなく困っているのだと告げると、親切にも、住み込みの仕事を紹介してくれるという。しかし―― 「はい、これ制服。入学手続き、済ませておいたから」 「えっ、入学?仕事は……」 「奨学生として、女子寮でメイドをやってもらうけど、いいわよね?」 「!?」 良いはずはないが、今さら素性を打ち明ければ、ヘンタイとして通報されかねない。 その場しのぎに、深山瑞希と名乗ってしまう。 鳳后藝術学園―― 名だたる芸術家・および画商の育成に特化した、お嬢様の通う女学園。 一人の女の子に、女装で出会ってしまったがために、 瑞木信――いや、深山瑞希の女学生として苦行が約束された。 家にも帰れず、姿を偽って生活せざるをえなくなった瑞希。 この先、一体どうなってしまうのか……!? 登場キャラクター ●鳳 怜奈 (CV:サトウユキ) 鳳后藝術(おうこうげいじゅつ)学園の2年生でありながら、理事代理も務めるエリート。 瑞希(信)をメイドとして迎え入れる、鳳家のお嬢様。 歴史ある洋画廊の一人娘で、無類の美しいもの好き。 一方で、「美しい」という単語を安易に口にすることを嫌う、飾らないキャラクターの持ち主。 箱入り娘なので少々ワガママだが、身分を越え、誰にでも分け隔てなく声をかける姿はいやみがなく、老若男女、さまざまな人から愛されている。 傍目にはなんの不自由もないように思えるが、人よりほんの少しだけ胸が小さいことと、父・一郎の無計画な仕入れが頭痛の種。 「美しいっていう単語、好きじゃないのよ。なんだか、背中がかゆくならない?」 ●獅子堂・千晴・フラムスティード (CV:有栖川みや美) 鳳后藝術(おうこうげいじゅつ)学園の2年生。 怜奈の専属のボディーガード。 古くから獅子堂は鳳の家臣の血統で、いまだにその風習を引き継いでいる。 怜奈の身辺警護はもちろん、美術品の見張りも任務の一つ。 必然的に、絵画の扱いにも慣れているはずだが、プライベートでは不思議と絵を避けようとする。 イギリス人の母の血を色濃く引いた容姿をしており、観光客と間違われることが多くそれが、少々コンプレックス。 生粋の日本育ちで、趣味はお茶と折紙。好きな武器は日本刀。 礼節を重んじる生真面目な姿は、学園女子に絶大な人気を誇り、怜奈とセットで「理想のカップル」ともてはやされている。 「恥を知れ! 逃げるなど言語道断、それでも武士の、……! す、すすみません、あなたはメイドでしたね」 ●アナスタシア・アレクセエーブナ・イディナローク (CV:風華) 鳳后藝術(おうこうげいじゅつ)学園の3年生で、瑞希(信)や怜奈の一つ上の先輩にあたる。 彫刻の名門・イディナローク美術館の若手館長。 抜群のセンスと博識を誇り、展覧会のディレクションを任せればお手のもの。 性格は外見通りのほんわか癒し系お姉さまで、年の離れた弟(ヨハン)がいるためか、面倒見も良い。 人柄には定評があり、曰く、汝の敵を許すなどあたりまえ。 曰く、一日一回アナスタシア様にお祈りすると幸せになる。 などと噂されるほど。 一部ではファンクラブも設立されているほどだが、なぜか、彼女の生い立ちを知る者は少ない。 「瑞希さんて、とってもいい骨格をしているの。飾ってお披露目したくなっちゃう」 ●烏丸 紫月 (CV:夏野こおり) 鳳后藝術(おうこうげいじゅつ)学園の2年生。 巨大企業・烏丸グループの後継者。 烏丸は、怜奈の生家・鳳とライバル関係にあり、鳳の娘である怜奈ともあまり仲がよくない。 現在は直営のアート・オークションで下積みをしており、毎夜ドレス姿で、優雅な笑みを浮かべ、オークションハンマーを振るっている。 その姿は洗礼され美しくも、どこか死刑の宣告を彷彿とさせる。 そうした印象を裏付けるかのように、学園での紫月の顔は「冷たい」の一言に尽きる。 クラスメートの親が勤める会社を買収するなど、日常茶飯事だったりする。 だが、瑞希(信)の幼馴染に面影が似ているなど、謎も多い。 「今すぐ土下座して謝りなさい。さもなくば窓から飛び降りなさい」 ●乾 幸 (CV:雪都さお梨) 鳳后藝術(おうこうげいじゅつ)学園の1年生。 子犬のように愛らしい後輩。 極度の人見知りで後ろから肩でも叩かれようものなら、毛を逆立てて逃げ帰ってしまう。 ところが、ひとたび筆を握らせると大胆に豹変。 実は10年に1人と謳われる天才アーティストで、国内外を問わず、数多の賞を総なめにしている。 外見にそぐう可憐な絵を描くのかと思いきや、鉄パイプなどの廃材を用い、自身の何十倍もある大型インスタレーションを制作する。 ときに、筆が乗りすぎて暴走してしまうことも……。 「せっ、先輩が恥ずかしいなら、わたしも脱いで描きます!」 ●猫西 昭江 (CV:遠野そよぎ) 鳳后(おうこう)寮を取り仕切るメイド長。 怜奈のよき理解者であり、姉のような存在。 唯一、瑞希(信)が男だと知るキーマンでもある。 年齢不詳だが、落ちついた物腰には説得力があり、大人でも居住まいを正してしまうほど。 一方で、宴会芸も難なく披露るす度胸と茶目っ気を持ち合わせている。 「鳳のメイドを甘く見ると、痛い目にあうって教えて差し上げあげましょう。ね、瑞希ちゃん?」 ●ヨハン・アレクセーエヴィチ・イディナローク (CV:桜川未央) 鳳后藝術(おうこうげいじゅつ)学園の教授。 瑞希(信)や怜奈の担任。 見た目とおり、かなり若いが、鳳后(おうこう)の学び舎で教鞭を取るれっきとした先生。 西洋刀や銃の歴史に詳しく、主に骨董品の鑑定学を担当する。 愛らしい容姿は女子学生に受けが非常に良い……ものの、当人は子供扱いされることがご不満な様子。 意外と血の気が多く、「チビ」「子供」「赤(ちゃん)」といったワードには過剰反応し、資料用の近接武器を投げてくることも。 アナスタシアの弟。 「授業中だぞ貴様。少し黙れ、殺すぞ」 ●瑞木 杷虎 (CV:かわしまりの) 瑞希(信)の姉。 カリスマ現代アーティスト、兼、起業家。 元は日本画壇に身を置いていたが、訳あって脱退したアウトロー。 今は独自ブランド「HATORA」を設立し、世界的に活躍している。 性格は、冷静沈着、口数少なく、その実、どんな権威にも屈さない切れ者。 自他共に認めるナルシストで、自分以外の作品には一切興味を示さないという徹底振り。 皮肉にも、この傲岸不遜な態度こそ、「カッコイイ」「痺れる」「憧れる」と、若者、特に女子学生の圧倒的な支持を呼んでいる。 「は? そんなシケた金でアタシの絵を買おうっての? 一昨日来な」 ●深山 瑞希(本名 / 瑞希 信) (CV:桐谷華) 本作の主人公。普通の男の子。 姉・杷虎(はとら)が高名な画家で、彼女の美的感性をくすぐるとの理由で、幼い頃より女装を強いられてきた。 服装だけでなく、仕草や言葉づかいまで調教されたため、そんじょそこらの女子よりはるかにカワイイ。 ただし本人は無自覚。 傲慢な姉とは対照的に、地味でひかえめな性格をしており、とても物静か。 加えて、優しくて家族思いなので、女装も「杷虎の成功のため!」と、前向きに耐えてこれた――が、日に日にエスカレートする暴挙に限界を感じ、ついに家を飛びだす。 天性の運の悪さから、女装メイドとして女子寮に入り、女子校に通う羽目になってしまう……。 「め、メイド!? ちょっと待ってください、ボクはおとふぐおぁっ」