
[リクエスト受付中] [otherwise] Sense Off ~a sacred story in the wind~ [VJ011461]
静かに訪れる、地上で最後の幻視たち― そこで直弥を待っていたのは、「幼馴染みとの再会」という、 人生の中でも割合ドラマティックなイベントだった―― 季節は、春と初夏の端境期。 海からやって来た東風が、藤の花を揺らす頃。 桜の時期は終わったものの、初夏というにはまだ早い、そんな季節。 舞台は、地方都市。 「緑に囲まれた豊かな住環境」――そんなキャッチフレーズのもと、 分譲住宅が売り出されているような、そんな街。 本当は、そのキャッチフレーズは、 単に「田舎」ということを 隠蔽するためのものに過ぎなかったりもする。 その都市には、1つの施設がある。 大学に附属する研究機関だが、そこでは、学園生活が営まれている。 どこにでもあるような、それでいてどこかが違う、擬似的な学園生活。 そんな舞台設定に訪れる、聖なる物語―― 登場人物 ●杜浦 直弥 主人公。学生。 事故を起こして入院したのをきっかけに、この施設に来ることになる。 理数系の科目が得意だが、文系科目は破滅的に苦手(特に漢文)。 ●織永 成瀬 直弥の元・幼馴染み。研究協力者の1人。 幼い頃は直弥と家が近所でよく遊んでいたが、小学校低学年の時、両親の都合で引っ越して行った。 直弥とは、この施設で久しぶりに再会する。 お節介を焼くのが好きで、施設に来たばかりで不案内な直弥に色んな場所を案内したり、また、朝、嫌がる直弥を無理矢理起こしたりする。 基本的に温和な性格で、すぐ口喧嘩を始める直弥と珠季の仲裁役を務めることが多い。天然ボケなところもあり、よく直弥にからかわれる。 直弥とは誕生日が1日違いで、幼い頃はよく一緒に誕生パーティをしていた。 嫌いな物:鳥の軟骨。 ●埴島 珠季 研究協力者の1人。 偶然の事故とはいえ、直弥に着替えを覗かれる、という初対面だったため、初めから直弥に悪印象を抱いている。 さらに感情の動きが激しく、思ったことをすぐ口に出すストレートな性格なので、いつも直弥と口喧嘩をしている。 しかし、お婆ちゃんっ子で甘えん坊だったり、料理が得意だったり、と意外な面もある。 勉強が嫌いかつ苦手で、いつも依子に補習させられている。 体は強くなく、熱を出して寝込むことが結構ある。 嫌いな物:やまんば。 ●真壁 椎子 研究協力者の1人。 引っ込み思案で、自己主張することが少ない女の子。 人見知りするタイプで、人付き合いが苦手。 理数系の勉強が得意な直弥に憧れを抱いているが、非常に間が悪く、直弥に話し掛けようとしてもすぐに珠季や美凪に邪魔されてタイミングを逸してしまう。 素直で優しい性格。いつでも一生懸命。 また物事を信じやすく、からかわれることも多い。 丸い物が好き(大きいのも小さいのも)。 ●三條 美凪 研究協力者の1人。 関西弁を操る、とびきり元気な女の子。 何をするにつけオーバーアクション。 日常を何とかドラマチックなものにしようと企み、行く先々でトラブルを起こす。 物事を深く考えない性格で、毎日が楽しければそれでいい、と考えている。 椎子とは逆に初対面の人間ともすぐに親しく接することができる(単になれなれしいとも言う)。 彰人の飼っているタニシを食そうと画策中。 異常に嗅覚が鋭い。 ●御陵 透子 研究協力者の1人。 施設では、直弥たちとは別の棟で生活している。直弥たちと出会うことは少ない。 表情の変化も口数も少なく、話しかけても必要最低限の返答しかしない。 施設の中庭でずっと空を眺めていることが多く、その時の彼女はまるで風と同化しているかのようで、声をかけるのがためらわれるような神秘的な雰囲気を発している。 綺麗な"x"を書く。 ●香月 彰人 研究協力者の人。 主人公が来る以前は、研究協力者中唯一の男だった。 直弥が来ることになって、「女の中に男が1人」状態を脱することができて安心している。 なぜかタニシを飼っている。 ●塔馬 依子 施設の研究員。 教員免許を持っており、直弥たちの授業を担当することもある。 「沢山宿題を出すこと」という(直弥たちにとっては)困った趣味を持っている。 気さくな年上の女性。 ●青砥 士門 施設の責任者。 謎めいた、本作の狂言回し。 ●少女A 謎の少女。 「謎」です。